大人になっても積極的に歯列矯正をする人が多くなってきました。
日本成人矯正歯科学会の報告によれば、「10年程前までは、歯列矯正の5割が子供だったが、今は8割が大人。歯列矯正をする年齢が高くなってきた」と言います。
その背景には、歯並びにたいする日本人の意識の変化があります。
「八重歯がかわいい」から「八重歯はドラキュラの歯」へ。
八重歯でデビューした歌手が八重歯を抜いて歯並びを整えることも珍しくなくなりました。
最近では、「歯並びが悪いと、虫歯になりやすく健康上よくないという認識も広がってきました。
一般的な歯列矯正は、金属や樹脂製のブラケット(留め具)を歯につけ、ワイヤをわたして複数の歯を動かし固定します。
歯と、歯を支える骨との間にある歯根膜が健康なら、いくつになっても治療できます。
器具をつける期間は1年半から2年半。その後、固定させるのに約2年間。子供の歯は動きやすいけれど、全体の治療期間は数ヵ月しか違わないようです。
手術以外は保健治療の対象外で、平均治療費は50万〜150万円(個人差有り)とされています。
矯正治療に使う矯正器具も最近は改善されています。
なるべく目立たない透明のワイヤはお奨め。治療を開始して16ヵ月後には、人目を引きつけるほど美しい口元にります。